会長挨拶

 

 

 第38回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会
 会長 羽場 礼次
 香川大学医学部附属病院 病理診断科・病理部 病院教授
   
 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より多方面からのご支援を頂戴し、心より感謝申し上げます。この度、第38回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会を、2024(令和6)年7月27日(土)に高松サンポートのかがわ国際会議場で開催させていただきます。本学会は細胞診専門医、細胞検査士の生涯教育や資格認定、更新を目的とし、検診や細胞診断を中心にがん診療に貢献して参りました。細胞診検査はスクリーニング、病変からの直接採取による細胞診断に加え、最近ではがんゲノム医療への貢献、人工知能による細胞診断法の開発などにも応用されており、このような話題は全国学会でも多く取りあげられているのが現状です。しかし、現在でも最も有益な情報が得られるのは日常業務で行う細胞診断が基本であり、今回の学会ではあらためて顕微鏡でみる細胞診の世界を掘り下げたいと思います。そのため、今回の学会の主題は「細胞診断の鑑別とpitfall」としました。現地開催に加え、オンデマンドが主流となった年2回開催される日本臨床細胞学会総会や秋期大会と比較して、中四国連合会では参加者が少ないのが現状です。このため今回は現地に参加して楽しんで勉強していただける内容を企画致しました。午前中に一般演題でスタートし、午後は昨年の講演や話題と重ならないように呼吸器(遺伝子)、婦人科(腹水)、唾液腺、精度管理、軟部、泌尿器(尿)における教育講演を本邦のエキスパートの先生方にお話ししていただきます。国内を代表する先生方のお話を半日で勉強できる内容で、会員の皆様方には満足していただけるものと確信しております。また、このうち2つの講演はランチョンやスイーツセミナーで、気軽に勉強していただけたら幸いです。多数の会員の皆様のご発表、ご参加を心からお待ちしています。
     
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