当番世話人挨拶

  第50回中国四国甲状腺外科研究会開催にあたって
   
当番世話人 紺谷 桂一         
(香川大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌外科)
   
 この度第50回中国四国甲状腺外科研究会を高松市にて開催させて頂くことになりました。長い歴史を持つ本会の50回目という大きな節目にあたる年に開催させて頂けることは、私どもににとりまして大変光栄に存じますと同時に身の引き締まる思いがいたします。会員の皆様ならびに関係各位の方々より頂いた多大なるご支援に深く感謝いたします。
 予後の極めて良好な甲状腺癌疾患領域において、分子標的治療薬の導入、内視鏡手術の普及、様々な機能温存手技の改良など治療法は近年さらに大きく進歩しており、それに伴いまして治療の目的は予後延長からQOL改善へとパラダイムシフトしているように感じられます。その意味におきましても実際に各施設の工夫や経験症例などについて詳細でかつ現実的な情報交換の場であります地方会は、実臨床を行っております私どもにとりましては必要不可欠で大切な機会であります。本会では一般演題のほか、主題、ランチョンセミナーを企画させていただきました。主題は、「甲状腺手術後のQOL維持のための工夫」、「甲状腺未分化癌に対する治療戦略」とさせて頂きました。またランチョンセミナーでは川崎医科大学乳腺甲状腺外科の田中克浩教授を講師にお招きしご講演を賜る予定にしております。
 近年のコロナ禍におきましては1ヶ月先の状況すら予想することが困難ですが、現地開催をめざし状況によりましてはWeb開催あるいはハイブリッド開催も念頭に置き事務局一同鋭意準備を進めております。
 会員の皆様の多数のご参加をお待ちしております。
 末筆ではございますが皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。